○デジタル時計をスイッチ代わりにする


ある時間にちょっとスイッチを入れたいモノを作る時、普通ならリアルタイムクロックのパッケージICにマイコンを繋げたい所ですが、安物アラーム時計で代用できる方法を試してみたいと思います。

アラームのなる電子時計やキッチンタイマーなどなんでもいいですけど、アラーム元に手元にちょうどあった古いデジタルウオッチを使いました。
この時計はcasio f84wですが、ほんと電子音の鳴るデジタル時計ならなんでもいいです。




■時計を分解

裏ふたを開けて圧電スピーカーに接続する端子から配線を引きます
これで電子音の電気信号を取り出します。



■回路図

タイマー(スイッチを一瞬入れると少しの時間ONになる)回路を作るの回路を参考にして。
だいたいテキトウに考えた回路図です

セラミックコンデンサーは0.1μF、FETは2SK2232、ダイオードは適当な小電力ダイオード
いろいろ部品を選択したというよりは手持ちの部品の組み合わせですから似たような部品ならなんでも動くと思います。
抵抗はON時間を調整するための物ですが相当大きい抵抗値が必要そうですのでとりあえず空気で。(自然放電という意味で)
当たり前ですけど待機電力はほぼゼロです。
電源はMOSFETの性能次第ということで、2SK2232だと乾電池一本から60V25Aか・・・結構すごいな。
なんでも動かせそうな感じです



■2SK2232の端子の向き

パッケージによっていろいろ変わるから違うトランジスタの場合は調べましょう。



■空中配線で作るとこんな感じかな

LEDが負荷のつもりです、別にLEDじゃなくても電球でもラジオや模型モーターでも動作します
抵抗は絵にはありますが無しです、回路がONになったらコンデンサが自然放電するまで待つかコンデンサをショートさせるスイッチをつけてリセットするとOFFに戻ります。




■実際に作ってみた

ボタン操作のピッという音だけでLEDが点灯しONになります、しばらく置いておくと自然放電で2分ほどでLEDはOFFになりました。
アラームをセットしてコンデンサをショートさせて回路をOFFにしておくと、アラームの時間になるとLEDが点灯します。





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